テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第16章 放さない・離さない

光は私の両肩に軽く手を置いて


「心愛」


優しい眼差しで私の顔を見上げるように見て



「本当は見なかった事にしてやろうかと思ったんだけど」







「でも、それってフェアじゃないから。」


「え?」




見なかった事…?


フェア…?





「え?何を言って……」



「あんたにちゃんと考えて、ちゃんと“答え”出して欲しいから」



「光…?」




光の意味不明な発言に戸惑う私を、光は優しい眼差しのまま

どういう意味なのか説明することなく言葉を続ける。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ