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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第17章 触れた想い

思わず、目を見開いて拓ちゃんの顔を見ると

拓ちゃんはふふっと軽く笑ってて。



「うーそ!」


「…え?」


「そうなんじゃないかなーってカマ掛けただけ」


「そ…それって…」


「うん、そんな顔してたなんて暗くて見えなかったから知らないよ?」


「!!!」



だ、騙されたぁー!!

カマ掛けるとか卑怯だし!

素で反応しちゃったじゃんか…。




まさかの展開に口パクパクさせてる私の頭にそっと…

どこか遠慮がちに軽く手を乗せた拓ちゃん。


光とは違う拓ちゃんの温もり。



「心愛」


私の名前を呼びながら、長い脚を組んで私の顔を覗き込む拓ちゃんに


不覚にもドキンと胸が弾む。



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