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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第18章 触れた想い 2

動物病院へ向かう道中。


いつも、大概の女ならお決まり台詞。



『かっこいいですね!』

『ファンです』

『好きなんです』



そんな、薄い薄い言葉を並べ懐に入り込もうとするのに、このコンビニ店員。


俺を一切見ようとしない。


それどころか




「私がワンちゃん抱いてましょうか?」



ひたすら彼女の視線は子犬に一点集中。



「いや、洋服汚れちゃうからいいよ!」


「え?洗濯すれば済む事ですし…それに運転しづらくないですか?」




事もあろうか、子犬を抱くと言い出した。






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