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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第18章 触れた想い 2

ここでも俺はバカだから。

彼女が本当に親切心で言ってくれた、心からの言葉なのに


何かの計算か…?


なんて勘ぐってしまって。



「いや、いいよ。大丈夫」



彼女の心からの善意を断った。


だけど、別にそれに対して彼女は何とも思ってない風で。

それどころか、何故か彼女はぷっくりした唇を弧を描かせ




「ワンちゃん、愛されてるんだねー♪」



目を細めながら、俺の膝の上に横たわる子犬の頭を優しく撫でた。





………愛されてる……?





この時、ドクンと胸が音を立てた。




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