テキストサイズ

ふわふわ堕天使のスルメイカ

第19章 歪愛

彼女が俺の心のコアな部分(中心部分)に入って来ないように



『ほら、もっと鳴けって』


『ア……ッ…ンッ』


彼女を俺から遠ざけるために、彼女が家に来る頃合いを狙って抱いてみたり


彼女に触れたい衝動を抑えるために、他の女を抱いた。


当然、そこに愛なんてもんは全くない。


相手も俺に対して愛なんてない。

アクセサリーの一部として俺を扱う奴を、俺は彼女に対する想いや衝動を抑えるための“道具”。


お互いに割り切った関係。



本来なら、彼女を傷つけなくないのなら

彼女を守りたいのなら


俺が彼女の元を去るべきなのかもしれない。



何度も何度も、もう1人の俺が囁いた。




“彼女と別れれば?”




それに対しての答えは、ただ1つ。




NO。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ