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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第20章 拓ちゃんの心と私と・・・

そんなの私のためじゃない!

私のためだと言うんなら

私を想っての行動なんだとしたら



だったら私は




「私は拓ちゃんに壊されても良かったっっ!!」


「ッ!?」




涙でぐしゃぐしゃな私の顔。

初めて拓ちゃんに見せる涙顔。

きっと、涙でメイクもつけ睫毛も何もかも取れてすっごくブサイクだと思う。


だけどそんな事関係ない。



私は訴えるように、強く拓ちゃんの目を見上げる。

拓ちゃんも、目を見開いて、ゆらゆら揺れる瞳で私を真っ直ぐ見下ろす。



ねぇ…拓ちゃん




「私は拓ちゃんにだったら壊されても良かったよ?」





私の言いたい事…ちゃんと伝わってる?




「私は拓ちゃんとだったら堕ちても良かった。

寧ろ、そう望んだよ?」



私の想い…ちゃんと伝わってる?



私……




「私は拓ちゃんとだったらどうなっても、拓ちゃんが居れば良かったんだよ?」




拓ちゃんが想ってる以上に




拓ちゃんの事…好きだったんだよ……?






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