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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第20章 拓ちゃんの心と私と・・・

「そんな事…「ううん。そんな事あるよ」


バッと私の髪に埋めてた顔を上げて、私を見る拓ちゃんの言葉を遮って、想いを話す。



「拓ちゃんは私のためを想って…だった。
私はそれに気付かず傷ついてた。

だけど、拓ちゃんも傷ついてたんだね…。」



子犬を抱いて雪の中泣きながら抱いてた拓ちゃん。



“心愛、ギュッしてあげるからおいで?”

“心愛が笑ってくれると俺も幸せな気持ちになれる”


“心愛!ふっ。好きだよ”




「拓ちゃんの想いなんて、まだまだ全然私は分かってなかった」



“心愛を自分が壊してしまわないように…”


“心愛を守りたくて…”



拓ちゃんの想いは少し歪んでるのかもしれないけど


それでも、私を想ってくれてたからこその行動だったんだと思う。

彼の言葉を信じたいって思う。

今流してる涙は嘘なんかじゃないって思う。




「拓ちゃんもいっぱいいっぱい傷ついたんだね…」




拓ちゃんも…・。


私が想ってる以上に、私を大切にしてくれてたんだね……





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