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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第21章 愛の狭間で・・・

ハァ…と店長は左手を腰に、右手を額に当てて深い溜息。


「…何ですか?」


何か言いたそうな店長に怪訝な顔を向ける私。

何か言いたい事があるならドーンと来やがれ。

ふんっ。


意気込んで、苛々してる私を罵るだろう店長の言葉を身構えてる。


だけど……



「お前は本当にいい女だな……」



へ?!



バカかアホかブサイクか。

どれかの言葉が飛んでくると思ったのに、まさかの“いい女”…?


えっと……



「今、何て?」


聞き間違い…かな?

指を耳に突っ込んで、もう1度しっかり聞く体制を整える。



「だから!いい女だなっつったんだよ!」



吐き捨てるように言うと顔を私から背ける店長。

口元を覆って耳を真っ赤にしてる店長。



えっと……。




「えぇぇえええ!?」


「煩い!騒ぐなバカ!口切るぞ」




……いやいや、店長…。


そんな真っ赤な顔して怖い事言われても、説得力ありませんけど?







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