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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第21章 愛の狭間で・・・

「何で急に褒めるんですか?!」


「そういうお前は何でそんな目をパチパチさせんだ?」


いや…

急に“いい女”なんて柄にもない事言われちゃうと誰でもそうなるでしょ。

顔真っ赤な店長初めて見るんだもん。

そりゃ、目をぱちくりさせるでしょうよ。



「いや…まさか店長が褒めるとは…」


「あのなぁ……。俺だって褒めるっつの」


「はぁ……」


店長と一緒に仕事して長いけど、そんな褒められた覚え、無いですけども…。


なんて思いながら店長をまじまじと見てると、

店長は後ろのレンジに寄り縋り、胸の前で腕を組みながら私を横目でチラリ。



「あの男達のために真剣に考えてる徳チャンは、いい女だなって思っただーけ」



そう言うと、視線を店内に投げて



「告って来た奴らの事、真剣にそこまで考えて貰えてたら、どっちかが振られても本望だろうなー」



なっ?って私の方を向いてニカッと笑う店長。



「そう…ですかねぇ…?」


「そうだよ。あいつらもそういう所も見て徳チャンに惚れたんだろうけどな」


「だからさ、


そんな苛々して焦る必要ないだろ?」





え?








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