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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第21章 愛の狭間で・・・

「でもクリスマスまで……」


焦らなきゃいけないし考えなきゃいけないし。

焦るな、苛立つなって言う方が無理でしょ。


「真剣に考えて悩んで、毎日答え出そうともがいてるんだろ?」


「はい」


毎日暗闇の中をずっと一筋の光を求めて彷徨ってる。

なかなか抜け出せなくて…。
でも抜け出さなきゃいけない…

毎日、“期日”という敵と闘う焦燥感。

自分の“心”が見えないもどかしさ。


見えなさ過ぎて、考えれなさ過ぎて


店長が前に行ったように



両方…断ってしまおうか…



なんて思った事も正直ある。


けど、それは決断した上での“選択”じゃなくて、“逃げ”。

自分が楽になりたいがための逃げ道でしかない。


それこそ、全てをさらけ出して伝えてくれた2人に本当に失礼だし、

何より、1番やっちゃいけない事だと思い止んだ。



「それだけ、ずっと毎日毎時間あの2人の事ばっか考えてるんだから。

その上で、答えが出なかったとしてもあの2人も期日を延ばしてくれるんじゃね?」



考えてないならまだしも、しっかり考えてくれてるんだからって付け加える店長。







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