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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第21章 愛の狭間で・・・

外はすっかり日も暮れて。

日中の暖かさはどこへ行った?てくらい北風が吹き付ける。

店内の温かい場所に居たから、吹いた風に思わずブルッと身震いさせながら、足早にゴミ捨て場へ直行。


ガラッ!と扉を開け、手に持ってたゴミを“置く”というよりは“投げる”が正しいと思う。


ポン!ポン!と2袋放り投げて。



「あぁ……さっぶ……」


コンビニの制服の中は薄いTシャツ1枚。

12月だもん。

外はもう完全なる冬まっしぐら。

しかも17時過ぎとなると、こんな薄着じゃ風邪引いてしまう!



胸の前で両手をクロスさせ、寒さを和らげるように高速で腕を擦りながらまた、

来た時と同じように足早で店内へ戻ろうとした。





―――――と、その時。






「あっ、」




思わず言葉がポロリ。







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