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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第22章 心愛の“心”

自分が幸せになれる方を一生懸命考えながら、自分の“心”についてもしっかり考えた。

考えて


考えて


考えて………



出した答えは。



「店長、私は店長が言うようにバカなのかもしれないです」


「は?」



自分が幸せになれる方をって考えてみたけど…・

これって、自分の生き方のせいなのかな。

それとも、そういう思考がもう癖付いてるのかな。



「やっぱり、相手の幸せがあってこその、私の幸せ。

そう思っちゃうんですよね」


「ふーん…。で?」



私が幸せになれる方なのかどうか、選択じゃ分からないけど。

だけど、この人が笑ってくれる事が、私の幸せなのかもしれない。

彼が笑ってなきゃ、私は幸せじゃない。

彼が笑っててくれる事が、私は幸せなんだ。


約1ヶ月、悩んだ結果。

出た結論はコレだった。



「だから、正しいのかどうか分からないですが。

彼の笑顔を守りたい。この気持ちで答えを導きました」



そう言って、大きく店長にピースサイン。


店長は真顔で黙って私の話を聞いてくれてたけど、全部話終えたら



「やっぱ。徳チャンらしいわ」



ククッと笑ってピースサインを返してくれた。



「じゃぁ!働いて来ます!」


敬礼ポーズを店長にして気合い入れ。


「おう、精一杯働け」


店長もニカリと笑って敬礼。


私は気分上々で



「いらっしゃいませー!」



店内に戻った。




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