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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

高いヒールをカツカツ音を響かせながら全力で走る公園までの路。


途中、何度か扱けそうになりながらも


ようやく辿り着いた、公園。


まだ時間が早いせいか、小さな子供から学生、社会人。

ママ、パパで賑わう公園。



ぜーぜー肩で息を切らしながら、苦しい胸を抑え公園の中へ入り一際背の高い男性を探す。



………けど。


彼は探す手間がないくらい大勢の人が居る公園の中でも、彼は目立つから直ぐに発見。


だけど、




「心愛!」



不思議だ。


彼も、この大勢の人の中から安易に私を見つけ出した。


…いつも以上に気合い入れたメイクとヘアースタイルだったりするのに。

いとも簡単に見つけられちゃうとちょっとショック……。


って思ったけど、良く考えたら彼はその道のプロだったんだった。

別に珍しくも何ともないか。


チッ。


軽く舌打ちしながら





「拓ちゃん」





拓ちゃんの傍まで歩み寄った。





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