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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第23章 St.Xmas

「柚さんと今日の事、計画したの」


「え?」


「拓ちゃん?拓ちゃんは一番身近な人にちゃーんと愛されてたんだよ?」


「……ッ」


「権力もお金も何もなくても…

私は拓弥君の事がずっと好きだったんです」


「柚……」


少し、照れ臭そうに。

でも、薄ら涙を浮かべながら拓ちゃんに想いを告げる柚さん。


その周りで心ちゃんが、拓ちゃんと逢えた事が嬉しいのか

飛んで跳ねたりと喜びを表現してて。


傍から見ると、凄く素敵な【家族】に見えた。




「拓ちゃん、今からでも遅くないよ!」


「心愛……」


「繋いだ手が離れたら、もう1度

今度はしっかり離れないように繋げばいい!」


「何も怖い事はないんだよ!

拓ちゃんはもう、1人じゃない!」


「私と心で…これからも支えてもいいですか?」


「柚……心………心愛…・・

俺……「パパ!ケーキ食べたいー!」



最後まで話す前に心ちゃんが痺れを切らしたのか言葉を中断。


……だけど。


心ちゃんの目線に合わせてしゃがんで、頭を優しく撫でながら


「よし!買いに行こっかー」


嬉しそうに笑ってる拓ちゃんを見て






もう、大丈夫だね。

拓ちゃん!




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