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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

行き場所も、どこに住んでるかも。

どこで何をしてるかも全然知らなかった私を、光は見つけ出してくれた。


だから、私が弱音を吐いてちゃいけないんだ。



私は目的地へ視線を投げる。

赤々と彩付いた木々の真ん中をせっせとせっせと……

ヒールで登る私。



……デジャヴ?



前回もヒールだった気がしないでもない…。


この山道を登った先に光は居ないかもしれない。

でも、居るかもしれない。



0,9999%の確率が残されてるのなら、弱音を吐くのは、まだ先。


この先に光が居なかった時のために取っておこう。



―――歩きにくい山道。


山の天気は変わりやすいと良く言うけど、雨が降ったのかな…。

所々、雨水が溜まってて。

所々、ぬかるんでたりする場所もある。


その都度、9センチあるヒールがググッと地面に突き刺さるように入り込むせいで


きっと……。


普段、山登りする(普段しないけども)倍以上の力を使って登ってるだろうな。


こういう場合。


アニメだったら頭上ら辺に



トホホホホ……



って付くんだろうな、きっと。








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