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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

アニメと言えば……


なんて。

疲れもピークをもはや越え、足も鉛なのかなんなのか分からないくらい重く、感覚さえないような気がする。


弱音なんて吐かない。

絶対吐いたらダメなんだ。



そう決めた意志さえも……

ほんの少しだけだったらいいかな…。

一瞬だけ、弱音吐いてもいいかな…。

1度だけ吐く弱音はもう少し取っておこうかな…。


なんて日暮れと共に自分の弱さも出てくる。

そんな情けない自分を、所々山道に出来た水溜りに映し出して見ると

ボッサボサの頭に、殆どノーメイク。

ボロボロの自分を見て、フッと自虐的な笑いさえ浮かんでくる。


徐々に寒さを増す山中。

ブルッと身震いしながら、扱けないように1歩、また1歩と大地をしっかり踏みしめて歩く。




――のにも関わらず






「あッ………‼」




ズサッ‼





「いった……」





扱けた。






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