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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

光は私を呆れながらも、優しくそっと光の中に包み込んでくれて。

光の温もり。

更に強く香る光のスカッシュが全身を纏うように伝わってきて。


やっと逢えた喜び。

この場所に居てくれた喜び。

安堵感。

それらが込み上げて来て



「ほら?もう泣くな?

っつか、何泣きなんだよー。

そんなに膝が痛いのか?」



「ちがっ……っく……」



呆れた表情だった光の顔は一転。


泣き止む気配がない私に困惑した表情を浮かべながら、優しく流れ落ちる涙を


光は、何度も何度も拭ってくれた。


――今の私には。


ドラマや漫画のような、どんな優しい言葉よりも

光の優しい行動の方が、どんな言葉よりも勝る。




そう思った瞬間。










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