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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第24章 聖なる夜に・・・・・・

「今、本題に入ろうとしただろ」


って、私の唇に人差し指を当てたまま問い掛けるけど

開口を封じられてる私は、言葉を発する事も出来ず

ただ、真っ直ぐ光の薄茶色の綺麗な瞳を見つめる。


そんな私の瞳を見つめ返してた光は何かを感じ取ったんだろう。



「ダメ。聞かない。」



……えっ…

話を聞かないって…

私の話を聞いてくれないって事……?



光の言葉にドクンと動揺が走る。


光はそんな私を真っ直ぐ視線を向けたまま



「その話、今は聞かない。」



そう言うと、光は私の唇に当ててた人差し指をそっと退けて。



「もう少し“先”で聞かせてよ」




―――な…なんだ…。



…話を聞いてくれないとか、そういう事じゃなかったんだ…。

ちょっと、ホッ。



私の話を聞いてくれるなら、後でもいつでも、どこだっていい。


私の想いを、私の言葉を聞いて貰う事に意義があるのだから。



私は、光に笑顔で「分かった!」と一言、返した。





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