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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第25章 聖なる夜に・・・・・ 2

「光、見て!」


「……あっ、」


「月と星が湖に映って綺麗……」


「てか、すっかり夜だな」



――あの日。


『ねぇ』


暴言と共に空から降って来た天使のような少年は



『ブサイクだな、あんた』


『バカなの?』


暴言炸裂の、まるで天界を追われた堕天使のような奴で。


その癖



「寒くないか?大丈夫か?」


「あ、うん。大丈夫!」



優しくて、心が温かくて。


なのに



『扱けてんなよ。ドジ』



やっぱり鬼畜で。



『煽ってんの?』


ちょっとセクシーで。


でも



『心愛が俺を選ばなかったらと不安だった』


弱い一面をも見せる


知れば知るひど味が出る……



そう。



スルメイカのような少年だった。






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