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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第27章 番外編

私は女だから。

ドキドキする気持ちは、そりゃぁあるけど

光のようなソワソワ感はあまりない。

…多分。

自分の身体だから、自分が良く分かってるからかもしれない。



チラリと光を見ると


光は優しい眼差しで、もうすぐ産まれそうな妊婦さんのお腹を見てて。



「心愛もあんな感じになんのかな」


「え?あぁ…お腹に居たらだけどね?」


ニコリと笑って言葉を光に返しつつ、自然と手は自分のお腹に。


その手の上から、光もそっと自分の手を重ねて




「大丈夫だよ」



……え?





光は、私の手を握る手にギュッと力を入れて




「お腹に居たら、そりゃ嬉しいけど

居なかったら、まだまだ心愛を独り占め出来るし、俺」




そう言って軽くウィンクしてニッと笑った。




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