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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第27章 番外編

「重盛さーん、診察室へお入りください」


「あ…、はい!じゃぁ光、行ってくるね」


「頑張れよ!?」



何を頑張るのかは良く分からないけど、緊張で顔を強張らせてる光に軽く手を振って


「お願いします」


診察室へ。



ちょっとねずみ顔の…

ねずみ男にそっくりな男の先生の前に座って、おちょぼ口で話す先生の小さな声を必死で聞き取りながら




母さんも、初めて産婦人科に来た時はこんな気持ちだったんだろうか……




って、ふと思った。


お腹に居るかもしれない、新しい命に出逢えるか、出逢えないか


どっちか分からないドキドキな感じ。

先生の質問に淡々と答えながらも、ドキドキドキドキ……



全てが当然、初体験で。


初めて乗る診察台も、ドキドキしながら



へぇ~~!!こういう台なんだ!

自動で動くって凄いなぁ…



なんて、どうでも良い事に一々感動しながらも


カーテン向こうで何が行われてるんだろう…!?


それが緊張を高めて、ドキドキから、ちょっとビクビクに変化。





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