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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第27章 番外編

視界って。

本当に大切なんだなってこういう時に思う。

パチンとか、カチャッとか。

そんな音ばかりカーテンの向こうで響き、隙間から見えるのは看護婦さんと先生の足のみ。



「はい、じゃぁ力抜いてくださいね~」



…ムリ!


ムリムリムリムリムリ!!!!


力抜いてとか言わなかったら力入れなかったのに、先生が一々言うから身構えて力入れちゃうじゃんか!



そんな私の意志なんか全く無視して、

力を抜いてないのに先生は無視してヒヤリと冷たい器具を使った。



頭の中



【キモチ悪い……】



このワードしかない私だったけど……




「モニター見える?」





ネズミ男先生のこの言葉で、そんなマイナスワードも、一気に吹っ飛んだ。









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