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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第27章 番外編

―――――翌年、夏。



『心愛ぁぁ~…俺、寂しいし』


「うん、だから今日帰るでしょ?」


『俺、完全心愛不足なんですけど』


「私も、光不足だよ?」


『早く抱き締めないと、心愛が足りなさ過ぎて禁断症状が出る』


「うん、だから早く来てください?」


『抱き締めてずっと離してやんないから。』


「それはちょっと困るかも…」


『取り敢えず、キスしよう』


「うんッ。じゃぁ、早く来てね?」


『5分で行く』



5分……。

普通の人なら5分て何言ってんだか。

って笑って済ませる所だけど、光の場合

本当に5分で来そうだから侮れない。



私は取り敢えず着替えながら、退院準備。


昨日、ほとんど光には荷物を持って帰って貰ったから、今日ある荷物は本当に着替え程度なんだけど。


私と光の、可愛くて愛しくて仕方がない天使の着替えも一応、完了。



「本当に5分で来ると思う?」



スヤスヤ眠ってる、ミルクの良い香りがする我が子と会話しながら

廊下へ聞き耳を立ててると



「あ……来た……」



光の足音が耳に伝った。





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