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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第28章 番外編 ②

「ちょっと店長?光も……」


不穏な空気を察した徳チャンが、焦った様子で俺と生意気男の間に割って入ろうとしたが



「ちょっとここで見てようか?」



普段、何も気が付かない夏目が珍しく気を利かせて彼女の行動を阻止。



「お客さんも居ないんだし。ね?」


「でも……」


「いいから、いいから。

ほれ、続きどうぞ?」


「夏目、サンキュー♪」




俺は声だけ夏目に向けて、


睨むようにして俺を見る生意気男に




「お前さぁ、そんな直ぐに怒ってっと良い事ないぜ?」



わざと煽るように言葉を向けた。




「は?あんたに言われたくないんですけど」


「そんなに短気で本当に徳チャンの事守れんの?

無理じゃね?」



「……は?」




俺の言葉に、益々眉間に皺が寄る生意気男。


チラリと彼女を見ると、凄く心配そうな顔。



その“心配”は俺じゃなくてコイツのためだと思うと



分かってても、やっぱり胸が痛む。




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