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ふわふわ堕天使のスルメイカ

第7章 成り立たない【倖】

するとその瞬間、


今まで黙って私の背中をトントンしてくれたり優しく擦ってくれてた毒舌重盛がフッと笑って。



「人の胸ん中で何1人でドギマギってんだよ」



アホかって一言毒を吐いて身体を離した。



「あ‥‥‥!」



離れたら涙で濡らしてしまった事がバレちゃう…っ!!



…でも。



時、既に遅し。



毒舌重盛はじっと自分の私の涙で濡れた胸元を見つめる。



私はいつ毒が飛んで来てもいいようにギュッと目を閉じる。



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