テキストサイズ

夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





『いい?
大原様ご家族に失礼のない対応をするのよ。



そこ!趣味悪い花を退けて!
センスを考えなさい!センスを!』




「・・だったら、自分でやれっつーの。」




『美月さん、何か?』



「いえ、別に・・・」














使用人たちを顎で使い、フル稼働させられて、大原家との食事会に余念がない会長に誰も口答えなんてできなかった。














『お食事はどうなってるの?』



『はい。すでに準備は整っております。』



『配膳は誰が?』



『それは私が・・『そうだわ。』















執事の西田の言葉を遮った会長が美月の前に立つ。

















『美月さん、あなたがやりなさい。』



「はい・・?」



『しかし、奥様、
美月様は配膳のマナーはまだ・・・』














不服そうにも数回頷きながら、美月を見下した会長





その目つきに押し潰されそうになる。
















『いいわ。
今すぐ習得なさい。』



『今、ですか?』



『えぇ。仮にも脳ある人間よ。
30分もあればできるでしょ?』



『いや、しかし奥様・・・・』



『その代わり、ひとつでも無礼なことをすれば、』



「・・・・・・」



『あなたをここから追放するわ。』















私、完全にこの人に嫌われてるー・・・






そう確信した。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ