夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
嘘でしょー・・・
目を輝かせて私を見つめる瞳は再会の喜びに満ちていた。
『百華、お知り合いなの?』
『うん!英明で排水溝にバッチ落としちゃった時、美月ちゃんが拾ってくれたの。
なんだぁ、美月ちゃん英明の生徒かと思ってたのに・・・
湊の家政婦さんだったんだ。』
なんだか凄く胸が苦しくて、本当に嬉しそうな彼女の笑顔を見てると呼吸の仕方すら忘れてしまう。
笑って
笑わなきゃ自分
『ねぇ、後でゆっくり話そ!
美月ちゃんと会えて本当に嬉しいの。』
「う、うん・・!」
嬉しそうに席に戻った百華は本当に可愛くて、湊にはピッタリだと思い知らされた。
きっと神様の意地悪・・
いや、これが現実なんだと言い聞かせるしかなかった。