テキストサイズ

夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





「どしたの?今度は。」



「蓮さん・・・」



「ーー?」



「私のいいところってどこですか?」
















夜、社長と百華のことが頭から離れなくて眠れなかったから蓮さんに電話してしまった。





何も話してないのに・・・






無言だったのに・・・









《今から行く。
門の前で待ってて。》











すぐに駆けつけてくれた。
















「真の強いところ」



「それ、女の子としての魅力?」



「んー・・・



女の子らしさはないかな。」
















苦笑いする蓮さんに合わせて苦笑いする。















「・・ですよね。」



「でも、俺は美月ちゃんの真っ直ぐなところが好きだよ。誰に対しても優しくて、いつも誰かを想ってる。それって、なかなかできることじゃないんじゃないかな。」



「・・・・ 」



「そういう裏表ない素直な性格が可愛いと思うよ。」
















高台の公園から眺める夜景がキレイで、時々吹く冷たい風が気持ち良かった。















「私は蓮さんの優しさが好きです。
悩んでる時とか辛い時にいつも側にいてくれて、必ず手を差し出してくれる。
私があの店で働いてる時もそうだった。





蓮さんは私の王子様です。」















本当だったら恥ずかしくて言えない台詞ー・・・






でも、今日は素直に言えた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ