夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「おはようございます。」
『おはようございます。』
「あの、社長は・・・?
お休みのはずなのにもう出かけたんですか?」
『坊ちゃんでしたら、先程出られましたよ。
なんだか嬉しそうにお洒落して・・・』
「蓮さんたちとどこか行くのかな・・・」
松さんの話を聞いて、納得した美月
いつも通り、洗濯や掃除に取りかかった。
『出かけた?どこへ?』
『さぁ?行き先までは・・・』
『相手が百華様か確認なさい!
他の女だとしたらただじゃおかない。』
『・・かしこまりました。』
今日も朝から眉間にシワを寄せて、苛立ちを見せてる会長を横目に美月はモップをかける。
『美月ちゃーん!!』
「ーー?」
『あっ!おばさま、こんにちは。
湊いますか?今日こそ一緒にDVD観ようと思って持ってきたんです!』
駆け寄ってきた百華の姿に美月が驚愕した。
そのまま、恐る恐る会長の顔を見た。
『あなた・・・
湊とお出かけのはずじゃ・・?』
『え?
何のことですか?』
みんなが不審感を抱き、それぞれの顔を見合わせる。
じゃあ、当本人の湊はどこへ・・・?