夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「あっ、蓮さん!
今日、社長と約束してますか?」
《いや、してないけど・・・
なんで?湊に何かあった?》
部屋に入ると、すぐに蓮に電話をかけるが不発だった。
「いえ・・、
何でもないです。」
《大丈夫・・?》
「朝早く出かけたみたいで、誰も行き先わからなくて会長がヒステリック起こしてるんです・・・
携帯は繋がらないみたいだし、蓮さんたちならわかるかなぁと思ったんですけど・・・」
《そうなんだ・・・。
わかった。俺からも連絡してみるよ!》
「すみません・・
お願いします・・・。」
電話を切ると、大きな溜め息をつきながらベッドに腰かけた。
携帯を握り締めながら、ベッドに倒れ込んだ美月
なんとなく・・・
心に引っかかりを感じていた。
なんだろう・・・
この、モヤモヤ感ー・・・
目を閉じて、湊の顔を思い浮かべた時・・・
ーー明日、俺とデートしてくれ。
「あっっっ!!!!!」
雷にうたれたように、体が跳ね起きた。