夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
映画を観たり、洋服を見たり、休憩でクレープを食べたり・・・
デートらしいデートをして、なんだかんだ楽しい時間を過ごすことができた。
「見て見て!可愛いー!」
「・・・そうか?」
「ほら、なんとなく社長に似てない?」
ゆるキャラのぬいぐるみを手に取ると、湊の顔の横に並べてみる。
「似てるよー!
・・お前、デートもまともにできねぇのかよ。」
口調を真似て楽しんでる美月
「行くぞ」
「あ、ちょっと・・!」
ぬいぐるみを売場に戻されて、手を引かれた美月がその場から離れる。
「・・怒った?」
「いや。」
「・・怒ってるくせに。」
「ムカついただけ。」
「それが怒ってるって言うの。」
「いや、お前はよく俺のこと見てるなと思って。言い方とか、ちょっと似すぎててムカついただけ。」
「・・・そう・・?」
「ちょっとウケた。」
どうしてだろうー・・・
社長が私を見て笑ってくれる。
それだけで凄く嬉しかった・・・