夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「わっ!!!綺麗ーー!!!」
部屋に入れば目の前には絶景が広がるー・・・
すぐに窓ガラスに張り付いた美月が目を輝かせて外を眺めた。
「すげぇだろ?」
「うん!!凄い!!」
「まぁ金に物言わせりゃこんなもんよ。」
「悔しいけど、これには感動した!」
外の景色を満面の笑みで見つめる美月を後ろから見守る湊
「ねぇ、今日ここに本当に泊まるの・・?」
「あぁ。ここはまな板の部屋だから、自由に使っていいよ。」
「こんな広い部屋必要ないよ・・!
もう少し安いとこで・・」
「じゃあ、安いラブホに変えるか?」
「なんでそうなるの・・っ///」
「せっかくなら贅沢した方がいいじゃん。
金のことなら気にするな。これでも俺、社長なんだし。」
「・・・うん・・
ありがと・・・」
「ゆっくり寝ろよな。」
部屋を出て行く湊の背中を黙って見つめる美月
どうしたいの・・・?
おかしいくらいに寂しさで不安が募る