夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「なんで嘘つくんだよ。」
「使用人のバイトしてるなんて親に言えないでしょ?そんなことバレたら連れ戻されるに決まってる。」
車の中に戻ると、大きな溜め息をついた美月
「・・ママに勘違いされてたらどうしよ。」
「ーー?」
「うちのママ、彼氏とかそういうのうるさくて・・・
高校生の時に家まで送ってくれた男の子の挨拶を無視したりして怖いんだよね。」
「お前、彼氏いたのかよ。」
「いたよ。
てか、そんなことは今どうでもいいでしょ!」
「どんな男だよ。」
「社長の知らない人なんだから関係ないでしょ。」
「名前は?どこの奴だ!
就職できなくしてやる。」
「バカじゃないの?
・・・呆れた。」
ムキになってる湊に冷たい視線を送る
「まさか、お前処女っていうのも嘘じゃ・・・」
「そんなこと嘘ついてどうすんの。
てか、それってどっちでもいいでしょ?社長に何の関係があるの。」
「バカ・・!
お前の初めては俺様がもらうんだよ。」
「は?何それ。
私の同意なし?最低」
人に愛されるって、こんなに心地いいんだって久々に感じたー・・・