夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「ねぇ、どこ行くの?」
「いいから。」
「二人でいることバレたらヤバイって。」
「大丈夫だって。」
車を走らせて着いたところで、手を引かれて早歩きでどこかへ向かう。
「ちょ・・どこ行く気!?」
「リハーサルだよ。」
「リハーサル?何の?」
「結婚式」
「・・・え?」
突然立ち止まり、目の前には真っ白なチャペルー・・
「・・綺麗・・・・」
神秘的なこの空間に、思わず呟いた。
「お前、これで驚くなよ。
もっとビックリするもの用意してんだから。」
「え?」
また手を引かれ、中に進むと係の人に迎えられた。
『西園寺様、お待たせしておりました。』
「こいつに例のものを。」
『はい、かしこまりました。』
訳もわからず、案内されるがままに建物内へと通される。