夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「・・っ・・・」
「どうだ?綺麗だろ?」
人間、本気で驚くと声が出なくなるっていうのは本当だった。
言葉にならないとはこういうこと・・・?
目の前に置かれた真っ白なウェディングドレスの周りをゆっくりと歩いて見つめる。
「・・これ・・・」
「オーダーメイド」
スカート部分のふわふわ感・・・
背中に飾られた大きなリボン・・・
これぞまさにウェディングドレス
女性なら誰もが憧れ、好きな人の隣を着て歩きたいと願うもの。
「きっと喜ぶよ。
百華に似合いそう!」
だけど、これに腕を通すのは私じゃない。