夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「ったく、飲み物買うのにどんだけ時間かかってんだよ。」
「・・・・」
「どこまで面倒かけ、
・・あ、おい!どこ行くんだよ!」
無言でその場から立ち去る美月
「どこ行くんだよ!」
「帰ります」
「は?なんで?」
目の前に立ちはだかる湊を睨みつける。
「坊ちゃんの部屋の掃除でもしないと。」
「掃除なら他の奴らにやらせればいいって言ったろ?」
「大原様のパーティーに向けて準備をしないと。」
「そんなのどうでもいい。
お前は俺の側にいればいいんだよ。」
見る見るうちに赤面していく湊の顔をジッと見つめてると、おかしくて思わず吹き出した。
「なに笑ってんだよ!///」
「だって、なに今の・・!
笑わせないでよ!そんな台詞、似合わないって!!」
「お前、俺様をバカにしてんのか・・!///」
「いや、だって・・!おかしい!!」
お腹を抱えて笑う美月に、湊は不服そうな顔をして近くのベンチに腰掛けた。