
夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
『湊様、いくら全従業員を導入したところで、手がかりがそれだけでは難しいかと・・・』
「いいから探せ。
あの辺一体の店に聞き回るんだ。」
湊の無茶ぶりにも頭を下げて動くのが執事の仕事
この2週間後・・
彼女が働く店を突き止め、看護師を目指す苦学生だと知った。
『彼女を使用人に・・・?
湊様、本気でおっしゃってますか?』
「あぁ。」
『それは無理があるかと・・・
どのように説得されるおつもりですか?
彼女はあくまで・・
「それをするのがお前らの仕事だろ?」
湊の問題発言には昔から悩まされてきた。
欲しいものは手に入れないと気が済まない。
「何が何でも使用人に欲しいんだ。」
それを許してきた大人も悪いが、今回の湊の目はただのわがままとは違っていた。
