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夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





『早めに切り上げてちょうだい。
これから大河原様と式の最後の打ち合わせがあるんだから。』



「なぁ、お袋」



『なに?』

















リビングに入ってきた会長を前に、美月と湊が真剣な面持ちで立ち上がる。















「俺、彼女とは結婚しない。」



『・・・?





あなた、自分が何を言ってるのかおわかり?』




「美月と一緒になりたいんだ。」



『美月って・・この娘・・?



ちょっと、どこまで西園寺家を恥に晒す気?あなたと平民の結婚を誰が祝福すると思ってるの?』



「今すぐにとは言わない。
最低4年、時間が欲しいんだ。」



『話にならないわ。
西田、車を出して。』



「お袋・・!」



『うちの湊をそそのかして、飼い犬に噛まれるとはこのことね。害虫は早く駆除するべきだったわ。』















美月を睨み飛ばすと、リビングの出口に向かった会長の前に美月は負けずと立ちはだかった。


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