夢見るシンデレラ。
第4章 *永遠の11:59...
「受け取らない。」
「え・・・?」
「社長が付けて。私の指に。」
差し出した左手を照れくさそうに握った湊
小さな箱から指輪を取り出すと、ゆっくりと薬指に通した。
「・・ぴったり。」
「当たり前だろ?お前の事で知らないことなんてないんだよ。」
「よく言うよ。私の気持ちがわからないって泣いたくせに。」
「なっ・・!///」
不安が100%ないと言えば嘘になる。
でも、少なくともこの4年間は無駄じゃなかったと胸を張れた。
『よっ!湊!!よくやった!!』
『二人共、おめでとう!!』
徹の掛け声に合わせて拍手が起こり、周りからの祝福の声に恥ずかしくなる。