夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
あのバカ、どこ行きやがった・・・
学校中を探し回るが、田舎臭い女の姿はない。
まじで帰ったか?
迷わず?家までの距離を歩く?
「はっ・・無理だろ。」
鼻で笑って裏門を見ると、噴水の前でしゃがみこむ、2人組を見つけた。
「あいつ・・・」
ある程度まで近付くと、その様子が少しずつ見えてきた。
溝から高く上げた手は、茶色く汚れ、すぐに噴水の中に突っ込んだ。
「あのアホ・・・!」
何かを渡された女の子は、何度も頭を下げて喜んでる様子で、美月は軽く手を振るとその子から離れた。