夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「おい、「ぷっ・・・」
「ーー?」
「あははははっ!!」
「お前・・! 」
「急に黙ったから心配した?」
「俺様を騙しやがって・・!」
捕まえようと伸ばした湊の手から逃げると、噴水の周りをグルグルと走る。
「単純男!バカはどっちよ!」
「お前、いい加減にしろよ!」
調子に乗った美月が挑発するようにベーッと舌を出すと、
「てめっ・・!」
「わっ!ちょっとそれはダメ!」
噴水の際を渡ってきた湊に動揺する。
「お前絶対許さねぇからな!」
「ごめん!わかったから降り・・っ、きゃあっ!!!」
ーーバッシャーン!!
物凄い水飛沫と水音が広い園庭に響き渡った。