夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「・・い、いい・・!
自分で立てるから///」
「あっそ。」
呆気なく手を引っ込めた湊は美月が立ち上がるのを待つ。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・っ」
「・・何してんの?」
「・・立てない・・・」
「は?なんで?」
「足に力が入らないみたい・・・」
「おい、大丈夫かよ。」
一度出た噴水の中に再び足を突っ込んだ湊。
美月の両脇を持ち上げて立たせようとするが、本当に力が入らないのか表情をしかめた。
「痛いか?」
「・・・うん。」
どうやら足首を挫いたらしく、立とうとすると痛みさえ感じる。
「ほら」
「やだ。ちょっと何の真似?」
背中を向けてしゃがんだ湊を鼻で笑う。
「乗れよ」
「嫌に決まってんでしょ。」
「いいから!」
「・・・・・」
社長に背負われる使用人がいるだろうかー・・・