夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「重い?」
「お前、さっきからそればっかり。」
「だって、服は濡れてるし重さ増してるから・・・」
「それだけの重さじゃねぇだろ。」
「後ろから首絞めていい?」
「いや、今は無理。」
濡れた体は冷えきってて、社長と触れてるところだけは熱が帯びてて温かいー・・・
「・・・ごめんなさい。」
「ーー?」
「私のせいでこんな面倒なことになって・・・」
小さく呟くと、半分だけ顔を向けた湊が軽く笑った。
「わかってんならいい。」
「・・ごめんなさい・・・」
「治ったら罰ゲームな。」
「えっ、なに・・・?」
「それ言ったらつまんねぇじゃん。」
「やだやだ!
どうせ突拍子もないこと言い出すんでしょ!?絶対やだ!!」
「おいっ!暴れんなよ!危ねぇだろ!」
「やだぁー・・・・」
社長におんぶしてもらってるこの時間、不思議なくらい幸せだったー・・・