夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「痛むか?」
「うん・・・ちょっと。」
「医者呼ぼう。」
「い、いいって!
ちょっと挫いただけだもん!
そんな大袈裟な・・」
部屋の椅子に降ろされると、前でしゃがみこみ足首に触れる湊
「ねぇ、お風呂いいの?
風邪ひいちゃうよ。」
「ここで入るからいい。」
「は?///」
「俺の言うこと何でも聞くんだろ?」
「いやいや、それは足が治ってからの話でしょ?」
「気が変わった!」
「き、気が、変わった・・?」
「よし、入ろう。
俺様が背中流してやる。」
「いやいやいや!!
やだっ、近付かないで!変態!
何考えてんの!!この獣野郎!!」
ひょいっとお姫様抱っこをされて、部屋にあるお風呂場に向かった。
「よいっしょ」
暴れる美月を洗面台の上に座らせる。
「お前、俺の世話係だよな?」
「・・・、
だから?」
「俺様のことだけを見てろ。
他の奴、好きになったらぶっ殺す」
「・・・・・」
洗面台に手をついた湊が至近距離で美月を見つめるー・・・
迫力ある、しかもこんなにかっこいい台詞言われたら、何て答えたらいいかわからない。