夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「な、何言っちゃってんの・・・///
社長やだなぁ、そんな冗談似合わないですよ?」
恥ずかしさを紛らわそうと、笑って誤魔化す美月。
目の前の湊の肩を軽く叩くと、その腕を掴まれ引き寄せられた。
「っーー!!!!」
体はすっかり冷えきってるのに、唇だけが温かく、自然と体の力が抜けていくー・・・
「・・・・」
たった数秒のキスー・・・
でも、心臓は未だかつてないくらいにドキドキしてる。
「・・・わ、悪い・・!」
「・・社長・・・」
「い、今のは事故だよ・・!
なんつーか、魔が差した。ごめん。」
お風呂場から出て行った湊を呆然と見つめる。
事故なら、
魔が差したなら、
どうしてそんなに動揺するの・・・?