
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
『・・そうですか。
体調不良であれば仕方がありませんね。』
「私、部屋に薬持って行きます。」
『しかし、大原様の誕生日会は欠席するわけには・・・』
「ーー?」
『湊様のご婚約者様なので・・・』
「婚約者!?」
『シッ・・!
まだご内密にお願いします。
湊様ご自身もご存知ないかと思いますので。』
「・・あ、はい・・わかりました。」
西田さんから離れて部屋に戻ろうと階段を昇る。
なんだろうー・・・
胸が苦しい・・・
「・・社長・・・?」
薬を持って部屋を覗くと、湊はぐっすり眠っていた。
社長も知らない婚約者・・・
どんな子なんだろう。
