
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
カーテンの隙間から漏れる太陽の光が眩しくて、ゆっくり目を開けるー・・・
「っ・・たたた・・・」
床に座り込み、頭だけをベッドに預けて眠っていた美月は骨が軋むような痛みに襲われていた。
「・・そうだ、社長・・!」
バッとベッドに目を向けると、静かに寝息をたててる湊
思わず、ホッと胸を撫でおろした。
額に乗せたタオルを外すと、そっと手を当てて熱の様子をうかがう。
「良かった・・・下がってる。」
洗面器に溜めた氷水にタオルをつけて軽く絞ると、再び額の上に優しく乗せた。
「っ・・・」
「ーー!
社長・・?」
「・・・?
まな板・・、
・・・ここは・・?」
うっすら目を開けた湊が辺りを見回して不思議そうな顔をした。
