
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
「バカッ!!何考えてんの!」
「!?」
「そんなわけないでしょ!!
あんたが考えてるようなことは絶対ないから!!変態!」
「いてっ・・!!
んだよ、病人叩くんじゃねーよ!
お前みたいな色気ゼロの奴なんてこっちから願い下げだっつーの。」
「なに!?」
ベッドに飛び乗り、湊に馬乗りになると布団の上からボコボコと叩き続ける。
「お前いい加減に・・「っきゃ!!」
体を起こした湊が美月を抱きしめ、そのままベッドに押し倒した。
「・・・・っ」
「・・・・・」
肩で呼吸する二人が、静まり返った部屋の中で無言で見つめ合う。
「・・美月、」
「やっ!『美月さん、いつまで寝てるおつもりで・・!!!』
近付いてきた湊の顔を避けると同時に、タイミング悪く入ってきた松さん
『ぼ、ぼぼ坊ちゃん・・!!!!』
「チッ・・、邪魔すんなよ。」
『ここは美月さんのお部屋です!!
こんな朝早くから二人きりで何して・・・
まさか、坊ちゃん昨晩は美月さんのお部屋で・・・?』
「あぁ、悪いかよ。この家は俺のだ。
俺様がどこで寝ようと俺様の勝手だろ。」
「いやいや、松さん違います・・!
社長は違うんです!熱が下がらなくて部屋に戻るのもしんどそうだったので、ここでお休みしてただけなんです!決して松さんに言えないような関係ではありません!やましいことなんてしてないと神に誓います!!」
美月はベッドから降りると、床に土下座をして必死に弁解した。
