
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
ソファーに座って盛り上がってる後ろで、ベッドメイキングの続きをする美月。
会話の中で、蓮さんは社長と徹さんの幼馴染みで、イギリスに留学してたことがわかった。
「蓮、お前いつ帰んだよ?」
『帰らないよ。
もし次向こうに行くなら親の仕事継ぐ時かな。』
「まじで?
じゃあ、月曜から大学行くの? 」
『うん!』
異様な盛り上がりを見せた社長と徹さんの様子で、本当に仲良しなんだと感じる。
大学を中退しちゃってからは友達とは疎遠になってしまった。
ましてや、この屋敷にいる限りは自由な時間なんてない。
「じゃあ、今日は俺様の奢りだ!行こうぜ!」
『やっぱ西園寺グループの社長となると羽振りが違うな!』
「ははっ、まぁなー!」
上機嫌な社長と盛り上がってる徹さん
『・・ねぇ、あの子は?』
『「ーー?」』
落ち着いた声の蓮さんに、二人とも美月を見た。
『君も、一緒に行かない?』
「・・・わたし?」
『うん。』
その場に居た人、みんなが固まった。
