
夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
慣れた道を歩く3人は歩くスピードも速く、どんどん先へと進んでしまう。
夜の繁華街は人も多く、避けて歩くだけで疲れてしまうほどー・・・
ーードンッ
「ごめんなさい・・!」
『どこ見て歩いてんだよ!』
「・・すみません・・・」
すれ違う人と肩がぶつかり、感じの悪い相手に体が縮む
『ったく、なんだよ。あのブス。』
「ブスって・・」
立ち去り際の悪口にムッとした瞬間、悲鳴と同時に相手の姿が一瞬にして消えた。
「・・・今なんつった?」
目の前にいるのは、さっきまでスタスタと先を歩いてた社長で・・・
その社長の視線の先には、さっき私に暴言を吐いた男が地面に倒れて怖気付いてる。
『お、おおお前・・・』
「何て言ったか聞いてんだよ!」
相手のお腹を踏みつけて、苦しんでるにも関わらず構わず体重をかけていく・・・
『湊よせよ!』
『そうだよ。
こんな奴相手にすんなって!』
蓮も徹も湊の肩を掴み止めに入るが、聞く耳を持とうともしなかった。
